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【ネタバレ】創世のエル(完全版) 感想

 

2017年4月にリリースされたiOSアプリ、

創世のエル[完全版]についての感想をまとめる。

トーリー紹介は公式サイトを参考されたし。その上で、「よくある始まりだな」と思った人にこそこのゲームをプレイしてもらいたい。

washimi.jp

 

2017年5月現在、物語を最後まで遊ぶには1200円かかる。だが無料体験版でもおよそ10時間分楽しめ、かつ、物語の"毒"が回り始めるはずだ。

 

一部ストーリーについても言及しているため、ネタバレを少しでも気にされる方はそっと記事を閉じていただきたい。

 

 

なお、完全版リリースまでの軌跡は別の記事でまとめている。

torimune.hateblo.jp

 

 概要

スーパーファミコン全盛期を思わせる 王道の2Dロールプレイングゲーム

公式サイトから引用した一文だ。昨今のソシャゲに馴染めない、あるいはゲーム機器を買ってまでゲームプレイしなくなってしまった人にとって、懐かしさとプレイ欲を惹起させる最適な一文だと思う。

ただ、あえてそこに付け加えるならば、
SFC時代の王道JRPGが、僕らが生きる2010年代に配信された意味も、ゲーム内で言及されている。ストーリーであり、キャラクタであり、あるいは作中に登場するガジェットによってだ。王道JRPGから逸脱していない、がそれ故にチクリと感じる毒のような"意味"が創世のエルという作品を唯一無二のものにしている。

 

ガジェットとストーリー

 

ここで意味するガジェットとは、ストーリーや世界観を構築させるために登場するモノをさしている。ゲームに限らず、小説や映画などでもその世界観を伝えるために(創作者が使う)登場するモノだ。
例えばハイファンタジー作品なら西洋風のお城、王様がいて大臣がいて、服装、剣・鎧・魔法などをさす。

創世のエルでは前述の漂着物設定を組み込むことで、
JRPGと言われてまず想像するハイファンタジーの世界に現代風のガジェットを当たり前に導入している。
(言及されてはいないが、公式サイトのキャプチャでもしれっと混ぜ込まれている)

ラジオ塔、飛行戦闘機、銃、そしてFC/SFC/GBと思わしきゲーム機器とソフトウェアだ。
そう、前述した2010年に配信される意味は、直接的すぎるほど直接物語に組み込まれている。
僕らプレイヤが配置された人物と世界設定に既視感を覚えるのは当然、というかシナリオ担当の市川雅也さんの狙い通りな訳だ。ただその手段は、もう一階層下、つまり作中のシナリオを書いたある人物を配置することで成立させている。

プレイ前の既視感と懐かしさもデザインされていたことに、僕は最大限の賛を贈りたい。

 

いずれ、システム周りやスマホ向け2DRPGゲームのUI・デザインについて言及するかもしれないが、もう少し冷静になってから別の記事で書くかもしれない。